「最新RIPによるMAXARTプルーフソリューションセミナー」に参加しました。
先日、EPSON様主催の印刷業界向け
「最新RIPによるMAXARTプルーフソリューションセミナー」に参加してまいりました。
EPSON様の新製品のプリンター
「PX-H8000」のご紹介と
株式会社KIMOTO様より、RIPソフト「ORIS」の説明と
株式会社ナナオ様より、RGBモニター「ColorEdge CG243W」
のご紹介がありました。
「PX-H8000」は顔料インクのプリンターで、
従来のモノクロ+シアン+マゼンダ+イエロー+補色インクに加え
オレンジとグリーンを加えた10色にになりました。
驚いた点としては、左右のストッパが長くなっており、
用紙を取り付けるスピンドルのバーが無くなりました。
用紙の取り付け、取り外しが、かなり容易に出来そうでした。
また、オプションで測色器(i1)が追加可能で、
プリンタまかせの色あわせが可能になりました。
続きまして、株式会社KIMOTO様
RIPソフト(adobe社のillustrator等のファイルを正確に出力するのに必須のソフト、
用紙ごとのICCプロファイル[色見本]を作成可能なものもあります)
「ORIS」のご紹介でした。
まず、「ORIS COLOR TUNER//WEB」は、その名の通り
Webベースでプルーフ(色校正)ができます。
たとえば、東京に「ORIS」をインストールしてあるPCが
ネットワークで繋がっていれば、大阪にあるPC(ORISをインストールしてなくても可)
から印刷指示をかけたり、
PDFで印刷後に近い色の確認がモニターで、できるようになります。
また、プリンタ本体に先ほどの測色器(i1)が付いたプリンターでは
簡単にICCプロファイルの作成が可能です。
「ORIS PRESS MATCHER」は、あらゆる出力機でカラーマッチング
が可能になるソフトです。出力機による依存がありませんが、
測色器(i1)が必須となります。
設定チャートのプリンター出力、測色器による測定、結果の反映
を繰り返し、マッチングさせます。
プロファイルを作成すれば、各地のプリンターに反映することができます。
両方とも、個人的な印象としては、各地に支店があるような大企業様が使いやすいような
RIPソフトではないかと思います。
最後に株式会社ナナオ様より、RGBモニター「ColorEdge CG243W」
のご紹介でした。
最近の写真画像の色域の主流であるAdobe RGBのカバー率98%の色域と
斜めからも比較的色変化の少ないIPSパネルが特徴の24インチモニターです。
また、こちらも別途モニター用の測色器(i1)を用いて、色合わせを行うことにより
モニターで表示されたファイルとプリンターの出力物の色を近づけること(カーマッチング)が可能です。
弊社が日ごろから取り組んでいる、カラーマネージメント、カラーマッチング
色合わせを、プリンター、ソフトウェア、モニターとすべての機材を元に
説明されており、非常に勉強になったセミナーでした。